先日ぶくおふで購入した、木原浩勝 / 隣之怪 木守りを昼読み終えた。朝早起きしたが、他にするべきことがあったにもかかわらず、気になって読んでしまったりした(やるべきことも少しはやった。あきらめムードで)。なかなか面白かった。先日読んだ九十九怪談 第一夜 の際にも若干感じた「新耳袋とは少し違う」という違和感は、こちらのほうが大きい。九十九怪談のときは「慣れかな?」と思ったが。新耳袋は一般的な怪談から若干はずれたものも混じっていて、それが非常に魅力的だったが、この隣之怪は比較的、「普通の怪談」に近い。ネットでちらちら見た感じでは、九十九怪談とともに、新耳袋と比較され、低く評価されていることもあるようだが、まあ、これはこれで面白かったかと。「記憶」とか「ふたり」とか印象に残る話もある。