思い付き、メール。

10/13 記。

件名:「お茶は
本文:
冷たいもの、温かいもの、どちらになさいますか?」
「接客態度は冷たいもの、温かいもの、どちらになさいますか?」

↓返信。

冷たいか、温かいか。青年は、止まってしまった。

いつものように店に入り、案内された席に座った。ほっと一息ついた。はじめに、お茶に関して聞かれた。ここまでは良かった。が、その直後である。間髪入れずに、接客態度について、冷たいか、温かいかの選択を迫られたのである。
まさかだった。青年の時が、一瞬止まった。このような事があろうとは。時代の流れは、速いものだな。
永遠とも思えたその一瞬の後、青年は答えた。

しばらくして、青年は宙を見た。五丈原はここから遠い、と青年は何となく考えていた。

とか

「食前食後どちらになさいますか?」
「生前生後どちらになさいますか?」

とか。