レーピン展を見に行った。暗い色調の絵が多く、あれ、おれ明るい絵が好きなんだっけ?と思った。そうかもしれん。しかし暗い色調ゆえにか、おっさんの肖像画とかは格好いい。「グリゴーリー・ミャソエードフの肖像」の自信に満ちた顔とか。あと、ボロい服を着た庶民とか、良い雰囲気。「ヴォルガの舟曳き」は、習作が良かったのだが、「ヴォルガの舟曳き」自体はなくて残念。他にも「なんちゃら」の習作はあるけど、肝心の「なんちゃら」はなく、参考写真のみ、とかいくつかあって残念だったが、まあ、何もかも借りるのは難しいのだろう。「皇女ソフィア」は不機嫌な顔が新鮮で良かった。一方で、意識が高いがゆえに、決闘での敗者やゴーゴリの狂気突入の絵があって、若干陰鬱な気持ちになる。で、僕は萌え豚なので、ビラにも載ってる「休息 ― 妻ヴェーラ・レーピナの肖像」とか「あぜ道にて ― 畝を歩くヴェーラ・レーピナと子どもたち」がやっぱり好きです。