昨日、一昨日で遠くへ移動する用事があったので、その間に米澤穂信 / ボトルネックを読んだ。
しばらく前にぶくおふで買ったものだ。この小説についての事前知識は特になく、以前「日常の謎」の話題の際にしゅっすから春期限定いちごタルト事件の名を聞いたことがあったから、いや、借りて読んだんだっけかな?そういうわけで作者を知っていたのでなんとなく買った。
前半、ノスタルジックな気持ちでわくわくして先を読んでいたが、いつのまにか憂鬱なことになっていた。事前知識がなくわくわく出来たのはそれはそれで良かったのかもしれん。なかなか面白い発想で徹底して描かれている、やりすぎだろってくらい。でも、対照実験から得られた結論は、向こうの世界にいる間は正しかったろうが、その結論はこっちの世界では効力を持たないので、引きずって来てこの結末に至るのはおかしいんじゃないか? 主人公の性格、僕の性格の違いか? まあ、ある意味では面白かったが、あんまり僕には合わなかったかな。