虚航船団 第二章 鼬族十種 読了。

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第一章の分も合わせて感想などを。
第一章 文房具。宇宙船団の中のある一隻の宇宙船の乗組員である文房具たち。彼らはみな狂っているわけだが、各々がどのように狂っているかが丁寧に描写されており、パターンが豊富で、面白い。で、惑星クォールの攻撃を命ぜられ、向かうところまで。

第二章 鼬族十種。惑星クォールにおける鼬たちによる世界史。人類の世界史のパロディ。人類と違うのは殺した相手を食べちゃうところかな。笑えた部分↓

マリドナは捕えた敵将の中に高名な者がいたり味方の皓歯族の中から裏切り者が出たりするとこれを殺し、その肉を佃煮にして各地の知事や高官へ送りつけることに忙がしかった。彼女は料理自慢であったらしく、佃煮を送られた高官たちは顫えあがりながらもその味には舌鼓をうったという。
P.202

架空の世界史の教科書みたいなもんで、最初の数ページであまりの読みにくさに「これ、読み切れるのかw?」と思ったが、ニート力を発揮して読み切った。第三章を読んでみないと分からんが、場合によっては読み飛ばしても良いかもしれんw